自分軸になれば、
我慢してまで他人を優先させたり、
周囲に振り回されることもなくなる。
自分が優先。
自分が大切。
そのようにコーチングでお伝えすると、
一瞬ではあるけれど、
周囲を敵視してしまい、
特定の相手から身を守る!
という分離の感覚を覚える方もいる。
特定の人に振り回されてきた人が
そういう気持ちになるのは
もっともなことかもしれないけれど、
自分軸というのはそんなふうに
相手を敵に見なすことでもなく
相手から身を守ることでもなく、
あくまでも
自分にアライメントするということで、
そこに愛の波動がないと、
結局は空回りしてしまう。
★
私自身にも、
ちょうどそんなことが起きた。
昨日、元夫からきたメッセージには
『明日、他州から兄が来るんだけど
(私たちの)息子を空港に迎えに行かせるから
君のクルマを貸してくれない?』
とあった。
息子は今の時点でクルマが必要でなく
自分のクルマを所有していないので
私のを時々使ってる。
私は義理兄とは、
別に喧嘩をしてるわけではないけど
過去にイヤな思いをさせられたのを機に
つきあいは一切してない。
(そこにネガテイブな感情はないけど)
なので、
『私も明日使うからだめ』
と断った。
私の頭は
え~、使わないんだから
クルマくらい貸してあげればいいじゃん。
ひど~い!
と言っていたけど、
義理の兄の送迎のために
私のクルマを数時間貸すなんて
ぜったいにイヤ。
と心が言ってたので、
兄や元夫がどう思おうと構わないと
自分の心の声を優先した。
それを知った私の彼はびっくりして、
『え~!いつもポジティブな君なのに。
そこはそんな冷たい感じなの?
たいしたことないじゃん、車くらい?
元夫とうまくやってるんだし、
貸してあげた方がいいんじゃない?』
と納得できない様子。
いつもは
私と元夫がうまくやっているのを
羨ましそうに見て、
その部分で敬意ももってくれていたので
今回は私が超ワガママに見えたのか、
信じられない~
といった顔をしていた。
★
そして、その2時間後。
私と息子が近所のデリで落ちあって
ランチを注文し、
お金を払うためにレジに並んでいたら、
背後から
デへへへ~
という薄気味悪い声が聞こえた(;'∀')
怖っ!
と思って、そろりと振り返ると、
そこにいたのは、
笑いをかみ殺して
こっち見てる元夫だった。
たまたま立ち寄ったらしい。
私もついつい爆笑し、
元夫が3人分の食事代を払い、
ちょこっと世間話をし、
クルマのことごめんね~!
と軽く謝ると、
いいよ、
母の車を使うことになったよ~。
といった感じで
すべてが丸くおさまってオシマイ。
私が罪悪感をもっていたら、
物事はまたちょっとこじれていたかもしれない。
★
帰宅してそれを彼に言うと、
彼はまたもやビックリし、
心配して損した、
みたいな顔になり、
なんであんな断り方したのに
君の元夫は許してくれるの?
なんで君はそんなに大切にされるの?
と不思議そうだったけれど、
自分軸になっていれば、
イヤなことは断ることができるし、
それで問題になることもない。
私もまだまだ完璧ではないけれど、
そんなふうに、
自分への信頼感を育てながら
心の声に従うことで、
『大丈夫』の世界を創造できる。
そんなことを体感している。